カメラトラップを使用して野生動物の生態を研究している野生生物学者のステファニー・シュトラー博士が、AMA(Ask Me Anything)を投稿しました。普段あまり聞くことの出来ないその仕事内容や、これから生物学者になりたい方へのアドバイス等、興味深いお話が盛りだくさんです。

引用元:I am a wildlife biologist using camera traps to study animals all over the world. Ask me anything!

1海外の反応

私は野生生物学者です。
カメラトラップを使って世界中の動物を研究しています。
何か質問はありますか?

カメラトラップ(英語:Camera trap)とは、主に野生動物を対象に、モーションセンサーや赤外線センサーを用いて自動で撮影する設置型のカメラ(トレイルカメラ)、もしくはその手法のこと。
自動撮影カメラやトラップカメラともいう。
野生動物が出現すると予測される場所を選定し、地上に置いたり、樹木に括り付けたりしてカメラを設置する。
野生動物がカメラの前を通ると、体温や動きを感知して自動的にシャッターがおりる。
シャッターを切るタイミングや間隔は事前に設定ができる。
なかには動画の撮影や暗闇でも撮影できる暗視機能などさまざまな機能が付属しているものもある。
カメラトラップはある地域の野生動物についての生態学情報を調査するうえで優れた調査手法である。
野生動物を撮影することで、その野生動物の存在やカメラを設置した環境を利用しているかどうか、または地域の動物相などを把握することができる。
さらに、単純に野生動物を撮影して観察するだけではなく、撮影された個体を識別して該当地域に生息する個体数を推定したり(個体数推定)、カメラ設置努力量(設置台数×設置日数)に対する撮影成功率から生息数指標を算出するなど実用性は幅広い。
調査者が調査地に足を運ぶ頻度を減らして現場の調査期間や労力を省略化できること、24時間体制のモニタリングを可能とすることなどの利点がある。
また、撮影者となる人間がその場にいないため、動物に不要なストレスを与えることもなく、野生動物研究者にとって必要不可欠なツールとなっている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/カメラトラップ




2海外の反応

野生生物学者は特殊な職業ですが、その職につくために覚悟しておかなければならないことはありますか?




3海外の反応

>>2 意外だと思いますが、最も大きな困難は業界内での激しい競争、また、学歴や経歴への対価が他の職業と比べて低いことです。
例えば、キャリアアップのためにインターンとしてケニアでフィールドワークを行った際支払われたのはケニア相場の賃金でした。
しかもフライト料金の50%は自己負担でしたので、結局収入はゼロでした。
それでもこの分野の仕事に関わろうとする人はどんどん増えているので、競争も激しくなっています。




4海外の反応

野生生物学者の仕事で、最も面白くてエキサイティングなことは何ですか?




5海外の反応

>>4
旅が出来ることですね!特に観光客が行けないようなアクセスの悪い場所に行くことが好きです。
博士号を取得するためにフィールドワークを行う場所を探していたときは、コンゴの北部を2日間旅しました。
国内を飛行機で移動したり、1日中木製のボートに乗ったりしてフィールドサイトを探しましたよ。
観光客としては出来ない経験がたくさんできます。
カメラトラップが撮影した野生動物の写真を見たり、新たな発見があったときも本当に興奮します!




6海外の反応

子供たちに自然保護や科学に興味をもってもらいたいのですが、どうしたらいいですか?




7海外の反応

>>6
外に連れ出して自然を見せてあげましょう!
手付かずの自然でなくてもいいので、身近にある自然と触れ合う時間をもつことが大切です。
そうすることで、自然を大切にする気持ちが育まれると思います。




8海外の反応

サファリ旅行を何度かしたのですが、ハーテビーストが高速で走っていたのに急に立ち止まる場面がありました。
聞いた話だと、短時間の記憶しか出来なくて、走っている最中に何故走っているのか忘れてしまうとのことですが、本当でしょうか?
それとも他の理由があるのでしょうか?




9海外の反応

>>8
それは聞いたことがないですね。恐らくその理由ではないと思います。
地上には捕食者がたくさんいます。
もし逃げている途中に走っている理由を忘れて止まってしまったら、すぐ餌食になってしまいます。




10海外の反応

アフリカで目にしたもので最も美しかったものは何ですか?
また、それを見るにはどこに行ったらいいですか?




11海外の反応

>>10
アフリカには美しいものがたくさんありますよ!
正直、そのほとんどは観光客として訪問することが可能な場所です。
マサイマラ国立保護区とアンボセリ国立公園がお気に入りです。
アンボセリでは、キリマンジェロを背景にゾウを見ることが出来ます。
その他にも多くの公園がケニアにありますが、簡単に行くことが出来ますし、動物もたくさんいます。
初めて行ったときは、自然のドキュメンタリー番組に入り込んでしまったような感覚になりました。




12海外の反応

今まで見てきた中で最も変だった動物の行動は何ですか?




13海外の反応

>>12
カメラトラップで、鹿を追いかけるラクーンの映像が取れたことがあります。
あと、リスを食べるラクーンの映像も。




14海外の反応

これからフィールドワークを行う学生たちにアドバイスをお願いします。
また、生物学者として成功するには、学問以外で、どのようなスキルが必要ですか?




15海外の反応

>>14
フィールドワークを行う学生にアドバイスしたいのは、
失敗はつきものなので、常にポジティブでいることと、何とかなるさ精神を忘れないことですね。
失敗したときのためのバックアッププランを用意しておくことも重要です。
また、生物学者として成功するためには、統計学がかなり重要です。
統計に詳しい生物学者にはより多く仕事のオファーが来ます。




16海外の反応

今までのキャリアの中で1番驚いたことは何ですか?




17海外の反応

>>16
ガボンにあるロペ国立公園でフィールドワークを行った際に滞在していた場所で起きた事件です。
25年間もそこにあフィールドワークステーションなのですが、ある日ゾウが私の部屋に侵入して来ようとしたんです!
部屋には食べるものや匂いのするものは置いてなかったので、おそらく発情期のオスのゾウだったのでしょう。
これはなかなか出来る経験ではないですね。




18海外の反応

動物や自然と恋に落ちたのは何がきっかけだったのですか?




19海外の反応

>>18
両親ですね!
すべての動物に感謝し大切にすることを教わりました。
家でクモを見つけてはよく見て観察し、そのまま家に住まわせていたり、
庭にある岩をひっくり返してアリを観察したり、ハイキングに行ったときは夜にスポットライトを使って動物を探したりしていました。




20海外の反応

カメラトラップを使って仕事をする上で、最も大変なことは何ですか?




21海外の反応

>>20
設置がかなり重労働なことですね。
最低でも20個のカメラを設置するので、その分の大量のバッテリーも合わせたりするとかなり重くなります。
また、最適な設置場所を選定するもの大変です。
竹やぶの中等は、野生動物の映像を撮るのに必要な開けたスペースを見つけるのが難しかったです。
ゾウがカメラを壊してしまうこともありますね。




コメント

  • 1.名無しの海外まとめネットさん 2018年09月29日 20:29

    大好きな人しか残れないんやろうな、凄いわ

  • 9
  • 2.名無しの海外まとめネットさん 2018年09月30日 06:55

    質問に対する答えが、とても分かり易い
    頭脳の明晰さだけでなく、自分の職業を気に入っている事も容易に想像できた

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  • 3.名無しの海外まとめネットさん 2018年09月30日 14:01

    対価が他の職業と比べて低い事は、何も意外に思えんけどな。
    運やタイミングで素人でもスクープ撮れるのがカメラの世界。
    出歯亀が金に成るなんて、それだけで十分よな。

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  • 4.名無しの海外まとめネットさん 2018年10月25日 01:28

    >>コメ欄3
    素人は撮ってもその意味がわからない。
    また、フィールドワークは後にその記録が他の研究者の参考になれば良しとするもの。
    損得勘定で考えたら理解できんよ。

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